高浜原発3号機の原子炉起動を糾弾する!!


関電は、6日午後2時に高浜原発3号機の原子炉起動を強行しました。4号機に続き、昨年3月大津地裁による運転差止め仮処分決定で停止して以来のこと。これに抗議して、福井・関西・中部・佐賀・首都圏の16団体で声明を出しました。(脱原発わかやまも入っています)

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2017年6月6日
抗 議 声 明

高浜原発3号機の原子炉起動を糾弾する
関西電力は高浜原発3・4号機の再稼働を即刻中止せよ
地震でクレーンが倒壊する範囲に電源車等を配置するのは基準違反
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 関西電力は本日(6月6日)、またも多くの反対の声を踏みにじり、高浜原発3号機の原子炉起動を強行した。5月17日の4号機起動に続く暴挙である。私たちはこれに強く抗議する。

 今年1月20日に関電が引き起こしたクレーン倒壊事故は解決していないどころか、さらに深刻な問題を提起している。1・2号機の設備に被害が及ぶだけでなく、クレーンが倒壊する範囲内に3・4号機の重大事故対処用の可搬型設備(電源車等)が多数設置されている。そこに地震でクレーンが倒れ掛かった場合の影響評価は国にいっさい報告されず、それゆえ審査はなされていない。規制庁は、クレーン倒壊は審査の対象外だと述べている(5月25日の福島みずほ議員へのレク)。しかし、新規制基準(設置許可基準規則)43条3項5号では、電源車等は地震や自然現象等の影響を受けないように配置するよう定めている。電源車や放水砲、タンクローリー等をクレーンが倒壊するような範囲に保管するのは、明らかにこの基準に違反している。自らの基準も踏みにじって再稼働を進めている。

 私たちが行ってきた、京都府30km圏内自治体等への申入れや、京都府7市町地域協議会幹事会では、関電の安全管理全体に対して厳しい批判の声があがっている。さらに、福井県知事と高浜町長の了承だけで再稼働が進むことを批判し、同意権を求めている。住民説明会等で事故や再稼働について関電は直接住民に説明すべきだと述べている。しかし関電は、重大なクレーン問題についても住民に説明さえしていない。

 福島原発事故はいまだ終息しておらず、多くの被害者が困難な避難生活を余儀なくされている。それにも関わらず、関西電力は福島原発事故の悲惨な実態と教訓を省みることなく原子炉をまたも起動した。
 高浜原発でひとたび大事故が起これば、福井の住民はもとより、放射能は北からの風にのって関西全域に及び、30km圏内の京都府北部は「帰還困難区域」並みに汚染される。琵琶湖も汚染され、関西住民1,400万人に甚大な被害が及ぶことになる。とりわけ子どもたちへの影響ははかり知れず、避難弱者の避難はほとんど不可能となる。汚染水対策もないまま、若狭湾一体の漁業にも深刻な被害が及ぶ。このような壊滅的な被害を食い止めるためには、再稼働を中止するしか道はない。しかし関電は、福島の悲惨な被害から発せられる「原発さえなければ」という無念の声を聞こうともしない。

 島﨑邦彦前規制委員は、4月24日の大飯原発差し止め控訴審(名古屋高裁金沢支部)で「入倉・三宅式は過小評価。大飯原発の再稼働を許可してはならない」と証言した。高浜原発の基準地震動もまた入倉・三宅式で計算されたものであり、過小評価のままだ。実際に地震が起これば、はかり知れないほどに深刻な被害が生じる恐れがある。

 プルサーマル炉の3号機にもアレバ社のMOX燃料(プルトニウム燃料)が装
荷されている。しかし、ウラン燃料用の原子炉で異質で危険なプルトニウムを燃
やすのは無謀だ。さらに、品質管理データは非公開のままだ。関電は以前に、英
国BNFL社で製造されたMOX燃料にデータ不正があることを知りながら、市民がそれを暴くまで隠し続けていた。未だ、隠したことを認めず、詫びていな
い。それにも関わらず、原子力規制委員会もフランスの原子力規制機関も品質
データをチェックすることもしない。

 使用済MOX燃料の処分方法はなく、厄介な核のゴミを高浜原発に超長期に保管することになるが、高浜町の住民に説明することさえしていない。また使用済燃料全般を運び出す見込みもなく、使用済燃料プールは満杯に近づいている。京都府や府北部の自治体は「中間貯蔵」受け入れに明確に反対している。行き場のない核のゴミをこれ以上増やすなど、無責任極まりない。

私たちは、高浜3号機の原子炉起動に抗議するとともに、直ちに3・4号機の再
稼働を中止するよう強く求める。

2017年6月6日 (16団体)
原発設置反対小浜市民の会/ ふるさとを守る高浜・おおいの会/ 原発なしで暮らしたい宮津の会/ グリーン・アクション/ 防災を考える京田辺市民の会/ 避難計画を案ずる関西連絡会/ 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/ 脱原発へ!関電株主行動の会/ おおい原発止めよう裁判の会/ 子どもたちに未来をわたしたい・大阪の会/ 脱原発はりまアクション/ 脱原発わかやま/ 核のごみキャンペーン・中部/ 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/ 国際環境NGO FoE Japan/ 原子力規制を監視する市民の会

連絡先:
グリーン・アクション
 京都市左京区田中関田町22-75-103 電話:075-701-7223 FAX:075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
 大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階 電話:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581
原子力規制を監視する市民の会 
 東京都新宿区下宮比町3-12-302  電話:03-5225-7213 FAX: 03-5225-7214

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